「A-ι-α」Maison Noumu
少し燻んだ深みのある色調のアーミーグリーンのコート。
阿部氏はこの形を「甲冑コート」と呼びます。
インダストリアルな雰囲気は、先日の花柄ジャガードとはイメージが異なりますが
これもNOUMUらしい作品の1つだと思います。

「A-ι-α」
(アルファ・イタオ・アルファ)
The texture and warmth of skin, the shadow and light within the eyes.
Something that closely resembles us— or are we the ones who resemble them?
肌の質感と温度、
瞳の影と光。
私たちによく似た何か、それとも彼らに似た私たちなのか。
Price:Ask
Size:Free
※NOUMU作品はオンラインストアの掲載や通販は予定していません。
店頭のみの販売とさせていただきます。
プライスはお問い合わせ下さい。

僕は無骨な服がとても好きです。
しかし、ハードコアとかヘビーデューティーではなく、硬いテクスチャーを下敷きにしながらも、仄かに色気の感じるもの。
それがこの服には感じられます。
今回このモスグリーンはNOUMUに別注をかけたもの
''Force''=力
''Peace''=平和
と対局なワードをイメージするミリタリーカラー。
「さらば青春の光でモッズ達が愛用したM-51」
「ジョンレノンが反戦と平和の意思表示として着たアメリカ軍のユーティリティージャケットUSアーミーOG107」
「ヘミングウェイがアフリカ探検の際に ウィリス アンド ガイガー に制作を依頼したとされるサファリジャケット」
「ロバートデニーロが映画でベトナム戦争の帰還兵として軍の払い下げ品を着用したM-65」
など時代の寵児達のアイコンを彷彿とさせる色でありながら、質素で素朴肌に染みてくる原始的な色。
流行り廃りのない、永続的で普遍的なこの色が昔からとても好きです。

NOUMUを語る上で欠かせない素材の1つが「透明の革」
今回その革にロゴと物語の焼印を入れ、背中に添えています。

そのタグは手縫いし、赤い糸を残す。
タグは所有者が自由に切りたければ切っても良いと言う選択肢が与えられ
切った場合、革には菱形の穴が空いた状態になるそうです。
これは阿部氏がイタリアにいた際にその二つの穴を作品群にあけていたと言う文脈を持っており、その名残を微かに残しています。

甲冑の様なデザインや大きなシルエットが重厚感と強いインパクトを与えるこの作品は
前身頃、後身頃(センターバック切り替え)、袖のそれぞれのパーツを1枚剥ぎで裁断し
なんと約5枚の革を贅沢に使用するそうで、牛革の素材がダイレクトに伝わります。
本当に鎧みたいですね。




雄々しい革はイタリアのサンタクローチェ地区にある「La Perla Azzurra」社が製造する、ロウ引きした銀面が特徴的なアーティスティックなショルダー革。
植物タンニン鞣しで染料仕上げ、バケッタ製法により、オイルがしっかり入った革です。
革表面はワックスが吹き付けられており、経年変化により革に浸透し艶感が増していきます。
表情が大きく変わるこの作品は、日常のアウターとしてはもちろん、アート作品として楽しんでいただけたらとおもいます。


エポーレットの接続はジャンパーホック仕様。
ボタンの代わりとなるフロントのマグネットには厚みを持たせ、吸着力を確保させ
着用時は身体に革がフィットし、着心地も非常に良く仕上げていただきました。


阿部氏から、このコートを購入する未来のお客様へメッセージ
「このコートにとある仕掛けを仕込んでおきましたので、楽しみとして探してみてください」
とのことです。
未だ僕は見つけられずにいます。